広報BLOG
2020.09.07
インハウスAI動画編集クラウド「Video BRAIN」
リブランディングプロジェクト 〜怒涛のXX日間~

 

オフィシャルリリースから1年半。

インハウスAI動画編集クラウド「Video BRAIN」は、「誰でも簡単、どこでも動画作り放題。」をコンセプトに、動画編集の経験が全く無くてもパワーポイント感覚で使いこなせる直感的なUIをベースに、AIによる編集アシストやオーディオ編集、最大60分の動画制作への対応、デザインフォーマットの拡充などハイペースでアップデートを重ね、業界や職種を問わず幅広く導入され、あらゆるビジネスシーンで動画が活用されるようになりました。

今回のアップデートで、より直感的で自由な動画編集が可能となり、ユーザー体験を大幅に進化させることができたことをきっかけに、今後ユーザーへ提供していきたい価値を具現化するため、ブランドを再定義しBI(Brand  Identity)設計を刷新することにしました。

UI/UXのアップデートや新機能の追加など「Video BRAIN」は常に爆速で開発が進みますが、このリブランディングプロジェクトも構想からリリースまでXX日という爆速で走り切りました。


Index

Step1: ポジショニングマップで見えてきた As-Is と To-Be

Step2: 全社を挙げてブランドイメージを言語化
Step3: ムードボードで解像度をあげる
Step4: BIプリズムでブランドアイデンティティをはっきりと言語化
Step5: 世界観を具現化する ~デザイン開発~
Step6: BIプリズムに基づいたデザインのブラッシュアップとネーミングの再考
Step7: 方向性の絞り込み・更なるデザインブラッシュアップ
Step8: そして生まれた新しいブランドアイデンティティ
さいごに 

Step1:ポジショニングマップで見えてきた As-Is と To-Be

ビジネスにおける動画の用途と、それらの動画を誰がどのように作成しているのかを軸として、国内外で提供されている動画編集ソリューションのマッピングを行いました。全てのソリューションをリサーチしたうえで、ゾーンへの配置、そしてゾーン内での分類を行なっていきます。 そこで可視化できたのが、現在「Video BRAIN」が提供している価値と、これから目指してく方向性です。 次にリッチコンテンツ作成と関連領域における主要SaaSをカテゴリ毎に分類し、ビジョンの体現であるサービスロゴをカラー、フォントなどのデザイン面から分析、また、ネーミング傾向を掘り下げてマッピングしていきました。


Step2:全社を挙げてブランドイメージを言語化

オープンエイトには現在100名弱のメンバーがいますが、そのほとんどがVideo BRAIN事業に直接携わっています。社内SNSであるworkplaceを通じてアンケートを呼びかけ、Video BRAINに対してのそれぞれの思いやイメージ、今後期待することなどの意見をGoogleフォームにできるだけ多く書き出してもらいました。リモートワークの合間を縫ってみんなが参加し、想いのこもったコメントがたくさん寄せられました。参加してくれた全員に感謝です。

次に、全コメントを付箋(カード)にしてKJ法を用いて似た者同士をグルーピング。論理的に整序して道筋をつけていきました。現在のイメージや将来のイメージ、役割や擬人化など空間配置を繰り返しながら、ストーリーを作って図解していきます。Googleスライドの上に付箋を並べてzoomで議論を重ね、方向性を3つに絞っていきました。


Step3:ムードボードで解像度をあげる  

3つの方向性について、イメージに合ったコピーを掲げて、画像や他社のブランドロゴなどを合わせていくムードボードを作成しました。コピーを中心に多くの画像やロゴを集合体にすることで、イメージの解像度を上げていくプロセスです。ビジュアル素材を使うことで言語化した方向性を視覚で認識できるようになり、それまで個々の中で抱いていたイメージのバラつきが共通化されていきます。


Step4:BIプリズムでブランドアイデンティティをはっきりと言語化

ブランドが目指すイメージをきちんと言語化するためにブランドアイデンティティプリズムと呼ばれるフレームワークで整理していきます。これも3つの方向性に対して行いました。

方向性が持つ特徴によって、強く打ち出したいポイントもターゲットペルソナも変わります。 マーケティングやコンサルティンググループ、カスタマーサクセス、インサイドセールスなど日頃ユーザーに向き合っているメンバーへヒヤリングを重ねながら、BIプリズムの中で重み付けと言語化を進めました。


Step5:世界観を具現化する 〜デザイン開発~

これまでのプロセスを経てからデザイン開発に入ります。 方向性ごとにデザインコンセプトを言語化して、カラーマップやフォントバリエーション、アイコンなどをプロットしていきます。 ここでも、ロゴタイプ、ロゴマーク、ブランドカラー、バリエーションについて、ブレストとKJを繰り返し、象徴的な1つに落とし込んでいきます。続いてUIやサービスサイト、プロモーションやノベルティへの反映イメージもビジュアル化してブランド全体のイメージを掴みやすくしていきました。



Step6:BIプリズムに基づいたデザインのブラッシュアップとネーミングの再考

各部門からのフィードバックを得てデザインのブラッシュアップに加えて、サービス名称の再考を行いました。動画の“編集”領域をサポートする「VIDEO BRAIN」と併用して活用されている “企画”と“分析”領域をサポートする「VIDEO BRAIN Analytics」。この2つのプロダクトがブランドアイデンティティにおいてどのように位置付けられシナジーを発揮するのかを構造整理し、今後のサービス拡張も見据えたネーミングの方向性を出していき、「Insight BRAIN」へとたどり着きました。


Step7:方向性の絞り込み・更なるデザインブラッシュアップ

3つあった方向性について多点的なディスカッションを重ね、1つの方向性にコンセンサスを得た後には、ロゴタイプ、ロゴマーク、ブランドカラー、バリエーションについて更に精度を上げていきます。特にブランドカラーへのアプローチについては、Step1で行なった主要SaaSのデザイン分析も織り込みながら20通りのバリエーションを作成し、UIに乗せた時の印象やプロモーションにおけるインパクト等も加味し、また、プロダクトラインナップの拡張も視野に入れながらブランドのカラーラインナップを開発していきます。


Step8:そして生まれた新しいブランドアイデンティティ

 

「誰でも簡単」に使えるプロダクトとしての簡単感やユーザーフレンドリーな雰囲気を伝えるため、シンプルなデザインで、カジュアルな印象のゴシック体、そしてブランドカラーは活動的な印象を与えオープンエイトのコーポレートカラーでもあるレッドを基調としています。

フォントデザインにおける大きなポイントは「VIDEO BRAIN」から「Video BRAIN」への変更。ビデオを小文字にした理由は、一般的な表記であることに加え動画に関連する様々なサービスがそれに倣って小文字にしていることから見たときに「動画」であることを直感的に認識できるから。

独自のAI技術で誰でも簡単に動画を作成できるプロダクト特徴をBRAIN(脳)をモチーフにしたアイコンで表現。「Video BRAIN」では動画再生を想起させるPlayボタンを、そして「Insight BRAIN」では分析を想起させるグラフをそれぞれ配しています。今後のサービス拡張を見据えてサービスの軸となる「BRAIN」を強調するロゴデザインとしました。


さいごに

リブランディングはロゴデザインの変更だけではありません。現在プロダクトがどのような価値を提供できているのか、ユーザーにとってどんな存在なのかを棚卸しして、市場環境や時流、他のプレイヤーの動向なども踏まえて今後ユーザーにどのような価値を提供していくべきかをリサーチやフレームワーク、ビジュアライズを通じて可視化・言語化していく一連のプロセスです。今回このリブランディングプロジェクトを通じてプロダクトの現在地と将来何を目指すのかが事業に関わるメンバー全員で共通認識を持つことができました。これはサービスを提供する私たちにとって非常に意味のある体験です。これまで以上にユーザー理解が深まり、期待されている事の大きさに身が引き締まる思いがありました。私たちもプロダクトと共に成長し、企業の情報発信をサポートして参ります。