第1回:全社員でAIを使いこなす組織へ
「毎回おなじような資料、また一から作っている」「データのコピペ集計に1日かかる」「議事録を毎回手打ちしている」——こうした日々の業務の悩みを、AIで解決しようという取り組みがオープンエイト社内でスタートしました。
その名も「AI Bootcamp 2026」。発起人はデータスペシャリストの吉田陽亮。全社員を対象に、AIを実際の業務で使えるようになるまでを実践形式で支援するプログラムです。

データスペシャリスト
吉田 陽亮
“これまでデータ基盤や業務プロセスの設計・自動化に携わる中で、「自動化したいけど制約が多くて手が出せない」作業が多く残っていると感じてきました。AIによってその前提を変えられる今、個人ではなく組織全体で変革を起こす必要があると考え、本取り組みを立ち上げました。”
●なぜ今、AIなのか
AIツールを導入する会社は増えています。ただ、「全員が」使いこなせている会社はまだほとんどないのが現状です。個人の取り組みに留まり、組織全体には広がっていない——多くの企業で見られる課題です。
吉田は「上期中に『AIを使いこなせる組織』になれたら、それ自体が競争優位になる。今がそのチャンスだと思って立ち上げました」と全社に伝えました。
このプログラムのキーワードは「アンラーン」です。産業革命やデジタル革命のたびに、仕事のやり方は大きく塗り替えられてきました。「これまでのやり方が正しい」という思い込みをいったん手放し、新しい働き方を自分たちの手で作っていくこと——AI Bootcamp 2026は、その第一歩として位置づけられています。

●プログラムの概要
対象・ツール
対象は全社員。プログラミング経験やAI知識は不問で、「ChatGPTを一度使ったことがある」レベルから参加できます。使用するツールはGoogle Workspace・Claude Code / Antigravity・Gemini APIの3つ。すでに日常的に使っているGoogle Workspaceを土台にするため、新しいツールをゼロから習得する必要はありません。
2つの柱
プログラムは「理解する場」と「実践する場」の2段構えで設計されています。
キックオフ(3月13日・金曜日)では、AI×Google Workspaceの全体像を学び、各ツールの初期セットアップを完了します。参加者は終了時点で「自身の業務の一部を自動化したい」というテーマが決まっている状態を目指します。
もくもく会では、各自のテーマで実装を進めます。詰まった箇所はその場で相談・解決できる環境を用意しており、「業務で実際に使えるものを完成させる」ことをゴールに置いています。

●すでに生まれている成果
「本当にできるの?」という疑問に応えるべく、先行事例を一つ紹介します。 受注スプレッドシートと経理売上データの突合作業を、Claude Codeで完全自動化した事例です。集計・表記揺れ修正・目視マッチング・差分特定という複数の手作業ステップで、1回あたり30〜60分かかっていた作業が、コマンド一発で実行時間ほぼゼロになりました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、やってみると意外とシンプル。このBootcampで、それをひとりひとりが体験することを目指しています。
このプログラムが大切にしているのは、「理論より実践」です。プログラミング言語の文法学習やAIの仕組みの解説、資格取得のための勉強——これらは扱いません。あくまで自分の業務課題をAIで解くところまで、伴走することを重視しています。 「うまくいくかどうかより、まずやってみること。AIは使えば使うほど上手くなる道具です」——吉田はそう話しています。
オープンエイトがAIを使いこなせる組織へと変わっていく、その過程をこの社内報でレポートしていきます!