第2回:もくもく会から生まれた「小さな自動化」
「あの作業、もう手でやらなくていいんだ」——3月から4月にかけて開催された3回のもくもく会。参加者が各自の課題に黙々と向き合い続けた結果、わずか1か月あまりで6つの自動化ツールが完成し、社内4部署で15件の取り組みが動き始めています。「小さく作って、実際に使う」というAI Bootcamp 2026のコンセプトが、着実に現場で形になってきました。
●もくもく会とは
キックオフ(3月13日)でAI活用の全体像を学んだ参加者たちが、次のステップとして臨んだのが「もくもく会」です。3月7日・14日・4月3日の全3回にわたって開催されたこのセッションでは、各自が業務の中から自動化したいテーマを持ち寄り、Claude・GAS・Geminiを使いながら実装を進めました。
プログラミング経験がなくても大丈夫。詰まったところはその場で相談できる環境が整っており、「やりながら覚える」スタイルで進められました。カスタマーサクセス・セールス・経理・人事の4部署から参加者が集い、静かながらも熱気に満ちた時間が続きました。
現在も「もくもく会」は週次で有志が集まり、常に実践の場を用意しています。

▲ 黙々と自動化に取り組む参加者
3回のセッションを通じて、着手した件数は15件、うち6件が完成・運用開始、9件が継続開発中という状況です。
3/7〜4/3 全3回のもくもく会から生まれた数字
●動き始めた6つの自動化
完成した6つの成果物は、いずれも「毎月繰り返されていた手作業」を自動化したものです。「完成させることよりも、実際に使えるものを作ること」を大切にするこのプログラムらしく、どれも既に現場の業務で稼働しています。
完成・運用開始した6件の成果物
人事部門では毎月20名分の雇用契約書を手入力していた作業がボタン一つで完結するように。経理部門では為替レートの取得・報告とカレンダー管理の二本立てで、月あたりの入力ミスリスクをゼロにしました。カスタマーサクセス部門では稼働状況の可視化、更新案件の漏れ防止、Good事例の自動収集と、それぞれ異なる課題を抱えていた担当者が自分専用のツールを完成させました。
(データスペシャリスト・吉田陽亮)

▲ 参加者が集まりアイデアを出し合う様子
●最終回に向けて
現在もセールス・カスタマーサクセス・経理・人事の各部署で9件のプロジェクトが継続開発中です。退任顧問候補の自動リストアップや商談準備〜御礼メールの自動化、定例会・BRM資料の自動作成、複数企業間の日程調整自動化など、より複雑な業務課題への挑戦が続いています。
ここで改めて確認しておきたいのは、このプログラムが本当に目指していることです。「10分短縮できた」は、あくまでファーストステップにすぎません。
AI Bootcamp 2026が目指すのは、AIの活用を通じて経営に直結する成果を生み出すことです。コスト削減につながった、ミスがゼロになった、売上拡大に貢献した、チャーンを制御できるようになった——そうした具体的な経営インパクトこそが、このプログラムの本当のゴールです。
そのためのファーストステップとして、今の業務のやり方を見直し、AIで効率化できるところから手をつけています。一つひとつの自動化は小さくても、積み重なることで組織の動き方が根本から変わっていく。その変化の先に、経営への貢献が見えてきます。
吉田・秋山・仙石の3名によるProject AI Opsが立ち上がり、全社でAIを活用するための方針を5月中に経営層へ接続することを目指しています。個人の取り組みを、経営インパクトへとつなぐための動きです。
AI Bootcamp 2026 年内目標
(データスペシャリスト・吉田陽亮)
AI Bootcamp 2026がめざす姿は、一人ひとりがAIを使いこなし、その積み重ねが組織全体の成果——コスト・品質・売上・顧客維持——を底上げしていく状態です。効率化は手段であり、目的は経営インパクト。オープンエイトはその変革を、自分たちの手で進めています。
「小さな自動化」が経営を動かす成果へとつながる日へ——最終回の報告を、どうぞお楽しみに。