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高松雄康×本間真彦 対談
「オープンエイト創業の想いとこれから目指し求めていくこと」

INTERVIEWインタビュー

目次

1)二人の出会い
2)オープンエイトの事業の原点
3)カルチャーと組織的なこだわり
4)オープンエイトで活躍できる人材とは

2015年4月に創業したオープンエイト。近年急激に成長している動画市場において、マーケティング事業とメディア事業を軸に拡大を続けてまいりました。 今回は、代表の高松がオープンエイトを創業した時のことを振り返りながら、今後目指す領域や組織的な戦略、採用にかける想いなどをインキュベイトファンド本間氏との対談形式でお伝えいたします。

プロフィール

高松雄康株式会社オープンエイト
代表取締役社長兼CEO

1996年、株式会社博報堂に入社。主に大手自動車メーカーのキャンペーン全般を担当。2005年より、日本最大級の化粧品クチコミサイト@COSMEを運営するアイスタイルで取締役兼COO(最高執行責任者)、CMO(最高マーケティング執行責任者)などを歴任。また関連事業を運営するコスメコム、コスメネクスト、アイスタイルグローバル(シンガポール)のCEOとして国内外の化粧品関連事業を統括し2012年に東京証券取引所1部に上場。2015年4月株式会社オープンエイトを創業。

本間真彦インキュベイトファンド
代表パートナー

ジャフコの海外投資部門にてシリコンバレーやイスラエルのネット企業への投資、JV設立、日本進出業務を行う。2007年にコアピープルパートナーズを設立し代表パートナー就任。gumiやポケラボの設立期、創業期での事業投資育成を行い、大きく成長させる。主な投資先として、bitFlyer, Medley, Origamiなどがある。

CHAPTER 1

二人の出会い

本間:高松さんと最初に出会ったのは、たしか5-6年前にシンガポールの中華料理屋で食事をしたのが始まりだったように思います。

高松:そうですね。僕がまだアイスタイルにいた時に、東南アジアに拠点を立ち上げるために、共通の知人経由で食事をしたことがきっかけだったと思います。もう5年以上も前ですか。

本間:その時はまだオープンエイトはないので、アイスタイル役員の高松さんとして会いましたね。

高松:その当時本格的に海外進出を考えていたので、東南アジアの市況に詳しい本間さんに色々と話を聞こうと思っていました。ただ、その後は仕事の話といよりは一緒にバーベキューをしたりサッカー観戦をしたりという付き合いが増えていったように思います(笑)

本間:まだ何か仕事を一緒にしているわけではなかったので、どちらかというとプライベートでよく話をする仲間という関係でしたね。きちんと仕事で関わるようになったのはそれから2年ほど経ってからですよね?

高松:はい。そのくらいの頃から徐々に起業することを考え始め、その時頭の中にあった事業構想を本間さんに軽く相談したところ、ものの見事に一蹴されたことを今でも覚えています。それまでは仕事仲間ではなくあくまでも友人関係だったので、具体的な仕事の相談をしたのはそれが最初だったはずですね。

本間:いや、さすがに一蹴はしてないと思いますが(笑)ただ、たしかその時の話ではコンシューマー向けのサービスアイデアがいくつかあったと思いますが、それらのビジネスモデルは単純に高松さんにはもったいないと思ったことを覚えています。
若者が起業する際のサービスアイデアとしてなら理解できるのですが、高松さんのように豊富なビジネス経験のある方であれば、これまで培ってきたものを最大限活かしながら、フルにレバレッジをかけたようなビジネスモデルが理想的ですよねというような話をしたはずです。

自分だからこそできるビジネスとは

高松:そうです。それからは自分らしい事業を追求するために、色々なアドバイスをもらいながらビジネスプランを組み立てていきました。

本間:それからオープンエイトの事業の原型となるようなアイデアになるまではどのくらいかかりました?

高松:たしか1年くらい考えたはずですね。

本間:色々なアイデアが生まれては消えという感じだったと思いますが、最終的にまとまったビジネスプランはこれまでの経験や人脈を活かして、女性をターゲットにした広告ビジネスのモデルだったので、最初聞いた時には「この事業を高松さんがやったら勝つな」というイメージがわいたことを覚えています。

高松:自分としても納得感のあるビジネスモデルではありましたが、もしこれで新しく事業を始めるのであれば本間さんから出資を受けて一緒に仕事をしたいとも思っていました。

本間:率直な疑問なのですが、なぜそう思っていただけたのですか?

高松:本間さんは年代が近くプライベートでも仲が良かったこともありますが、何よりアドバイスが的確でした。ファイナンスに精通していることはもちろん、様々なビジネスモデルを熟知している。本間さんと組むことによって、ファイナンスの成長部分に関しては、間違いなく任せると思いました。そういう意味では、今でも経営者とVCはお互いの信頼関係が全てだと考えています。

本間:ありがとうございます。少し恥ずかしいですね(笑)

高松:逆に本間さんはどういうスタートアップに投資したいと思いますか?

本間:ポイントは色々とありますが、全体に共通して言えることは、ポテンシャル含め大きな市場において将来起こりうる変化を見据えてビジネスが設計できている会社です。

高松:今注目を浴びているWeb業界のベンチャー企業にも共通しているところかもしれませんね。

CHAPTER 2

オープンエイトの事業の原点

本間:最初に高松さんから事業方針やビジョンについてのプレゼンを受けた時、僕らの投資委員会メンバーからは一切異論が出ずに5分くらいで終わったはずですが、それはそのポイントを抑えていたからだと思います。あの時のお話をあらためてしていただけませんか?

高松:これは今でも思っていることですが、これまでのインターネットビジネスは検索主導型で目的志向の強いユーザーに対する課題解決サービスが中心ですよね。例えば、焼肉が食べたいと思いインターネットで検索してとあるグルメサイトに辿り着きそこからお店を予約するようなイメージです。
しかし、スマートデバイスやソーシャルネットワークの登場によって、インターネットビジネスの在り方は変わってきました。変化のポイントはいくつもあると思いますが、僕がその流れの中で注目したことはまだ目的が明確でないインターネットユーザーに対してのアプローチです。いまだにテレビや雑誌などが強いとされているこの領域こそイノベーションの可能性があると考えました。

本間:たしかにそのゾーンはポテンシャルの大きな市場だと思います。

高松:これまでの検索主導とはまた違う新しい市場ができるだろうという仮説やビジョンを軸に、自分たちのサービスで本当にユーザーの心を動かすことができるのか、それに挑戦したいと思ったことがオープンエイト創業の根底にある想いです。

本間:あくまでも「動画ありき」で考えたわけではないということですね。

高松:結果として動画ビジネスに行き着いたという感じです。繰り返し何度もテストをしてみて、動画はユーザーの心を動かすことができるかもしれないと判断しました。オープンエイトのミッションは昔も今も「ユーザーの心を動かす体験を創り続け、快適な情報流通を提供する」です。その実現のために注目したのが動画でした。なので、動画アドネットワークから事業をスタートさせ、そして今の動画メディアであるルトロンに繋がっています。

本間:ビジネスモデルの組み立てももちろんですが、オープンエイトが他のベンチャー企業と違う点は、高松さん自身のその圧倒的に豊富なビジネス経験だと思います。いわゆるタイムマシン経営というか博報堂とアイスタイルでの成功や失敗を元に、このビジネスを進めるにあたり何が必要か、超えるべきハードルとなる部分はどこか、どういう組織を作らないといけないか、など事業を推進するために先回りで仕組み化できているという点です。
一般的なベンチャー企業だとどうしても走りながら考えるということになりがちですが、オープンエイトの場合は物事を逆算して仕組み化してから、あとはやるだけという体制を設計できるという点が非常に強いと思います。

高松:あらためてそう言われると、たしかに世の中的にはあまり多くはないタイプのベンチャーかもしれませんね。

ユーザーにとって本質的な価値とは

本間:あともう一つ、プロダクトに対しての考え方がとてもピュアであるということもオープンエイトの特徴だと思います。 VCから出資を受けているスタートアップは数字を追い求めるあまりビジネスの設計が雑になってしまうこともあるのですが、高松さんは良い意味で頑固というかユーザーに支持されるものを作らないと中長期的な成長はないという経験則に基づいているので、純粋に優れたコンテンツを追求することが自然に染み付いています。 このあたりも一般的なベンチャー企業とは異なるポイントかと思います。

高松:その点は本当に重要だと思っていまして、例えば、単純にユーザーを増やすことだけを考えたら、資金を集中して投下すれば一時的には達成させることもできるかもしれません。実際、創業して数年のIT企業がCMをバンバン打つことも珍しくない時代ですし。 ただ、お金で買えるものとそうでないものは間違いなくあって、それこそ今は動画メディア市場を賑わせている会社はいくつもありますが、最終的に生き残ることが大切なわけで、そのためにはユーザーに対して本質的な価値を提供し続けないといけないと考えています。

CHAPTER 3

カルチャーと組織的なこだわり

本間:同じステージの企業はいくつもあると思いますが、高松さんの話を聞いていると、あらためてオープンエイトが珍しいタイプのベンチャーであることがよく分かります。それは事業のみならず組織作りにも表れていて、一度表参道で社員のみなさんと食事をしたことがあるのですが、個性が強くガンガン私に話かけてきたことがとても印象的でした。普段から出資先の社員のみなさんと食事に行くことはありますが、やはり株主だからかみんな遠慮してあまり話さないことも多いんですよね。

高松:それ覚えています。僕が別件で遅れて参加した時ですよね。たしか1軒目は本間さんと弊社の社員数人とで飲んでましたよね。

本間:そうです。その日は結構遅くまで盛り上がったのですが、本当によく働きよく遊ぶチームだなという印象です。同時に、高松さんは年齢的にもそろそろ厳しいはずなんですが、本当に元気だなと思いました(笑)

高松:僕はほとんどの社員より10個以上も年上ですからね、正直さすがにそろそろ厳しいですよ(笑)

本間:ちなみに、初期メンバーの仲間集めはどうされたんですか?

高松:初期メンバーは血を濃くしないといけないと思ったので信頼関係の構築に多くの時間を必要としない元々の知り合いベースからチームを作りました。そしてその後も社員の知人や友人という感じで増えていきました。

本間:そうなんですね。平均年齢はどのくらいなんですか?

高松:今は20代後半から30代前半の社員が多いですね。とはいえ、僕みたいに40を超えている社員もいれば、今年の4月に入社した新卒もいるので幅は広いですね。

本間:組織に年齢の幅があるということも面白い特徴だと思っていまして、今だとベンチャー企業のコアゾーンは20代であることが多いのですが、そういう若手のメンバーを中心にチームを作るとビジネスが彼らの経験の幅の中でしかスケールしていかないケースがあります。オープンエイトの場合は高松さんのこれまでの経験値と周りを支える若手メンバーの勢いが上手い具合に融合して、組織としてわっしょいわっしょいやれているというのはこの会社の強みだと思います。

高松:歳が離れているからこそ、公私ともに付き合えるメンバーかどうかというのは大事にしていますね。スキルや経験ももちろんですが、一緒に飲みに行ったりゴルフ行ったりできるかどうかも大切だと考えています。

本間:高松さんはよく社員の皆さんと遊んでますよね。何人かでサウナ行ったり。

高松:たまに行きますね。そもそも僕自身がサウナ好きというのもありますが(笑)

本間:ベンチャー企業は基本的にハードワークなので仕事ばかりしていたらつまらないし、仕事が終わったらぱーっと飲み行こうぜっていうガス抜きが大事だと思います。昭和的ですが。

高松:その通りですね。僕はそういうカルチャーの作り方が好きなんだと思います。ただ、まだ社員が多くない時は全体を見渡せたので昭和的なコミュニケーションでも問題なかったのですが、今後さらに社員が増えてくると少しずつ組織的な壁が出来て社内のコミュニケーションにおいて課題が出てくるとは思います。

社内コミュニケーションにも独自の文化を

本間:今で社員数は何人くらいになりましたか?

高松:50人を超えて100人向けて拡大している最中です。

本間:この1年くらいで急激に増えましたね。これは組織の成長サイクルの問題なので、いまの状況を乗り越えればさらに筋肉質な組織へと昇華するタイミングでもあると思います。マネジメントが率先してメンバーとのコミュニケーションを増やしてチームを引っ張っていく必要がありますね。

高松:まさにそうです。最近は組織的にもっとオープンなコミュニケーションを図ることを意識していて、人事主導で「タテ・ナナメ交流会」という部署横断での交流会や、月1回15時退社にして社員同士でルトロンに掲載されているお店を体験するという「ルトロンDAY」といった独自施策を打っています。

本間:ルトロンDAYって面白いですね。まさにユーザー視点に立った仕組みだと思います。

高松:その日は15時になったら本当にみんな帰るので今ではとても浸透している施策の一つですね。

本間:そういう人事施策も含めてやはりタイムマシン経営が活きていると思っていまして、今やらなくちゃいけないことと将来起こり得る組織課題を中長期的な視点で解決していくことを並行して進めるからこそさらに骨太な会社へと成長するのだと思います。

高松:組織の成長痛はどの企業にも起こり得ることなので事前に仕組みでカバーできるものはしておきたいですね。

CHAPTER 4

オープンエイトで活躍できる人材とは

本間:事業と組織の拡大に伴い、現場の仕事内容はどのように変化していますか?

高松:今だとビジネス系の職種だけでも広告営業、マーケティング、PR、メディア企画、コンテンツ編集など様々な仕事が増えてきました。この規模のベンチャーだと珍しい方じゃないですかね。

本間:まるでどこかの大手インターネット企業みたいですね。

高松:基本的にできる限り外注はせずに何事も自前でやることを意識しているので自然と仕事の幅が広くなるのかもしれません。コンテンツ制作はもちろん、時にはCMも作りますし、アドサーバーも自前です。広告出稿も代理店を通さずに自社で運用しています。そういう意味では規模は小さいですが、様々な機会に溢れている職場だと思います。

本間:それはすごい。高松さんのこだわりの一つですね。

高松:はい。当然負荷はかかりますが、長い目で見れば自社内にノウハウを溜めた方が再現力のある強い組織になると思っているので。

本間:たしかにそうですね。また、それができるのは社員一人ひとりのスキルセットやバックグラウンドが様々だからこそだとも思います。

高松:うちの社員は業界や業種を問わず、本当に色々なところから集まってきてますね。

本間:採用視点で見れば大手企業のような広い領域を発展途上のベンチャー企業で経験できるというのはチャレンジ幅が大きな環境だとも言えると思いますね。

高松:実際、広告営業やってからメディアのグロースハックに関わっている社員もいますし、コンテンツ制作からPR案件に関わるなど、多様なキャリアを実現できる職場というのは組織として大事だと思っています。

どんな人と一緒に働きたいか

本間:ちなみに今はどの部門での採用が多いですか?

高松:やりたいことはたくさんあるけどやる人が足りないという状態なのでほぼ全部門で採用はかけていますが、優先度が高いのは広告営業とコンテンツ企画、開発のエンジニアですかね。

本間:なるほど。求めるスキルはポジションによって様々だと思いますが、共通してどういう人がオープンエイトには合うと思いますか?

高松:ベンチャーなので常に変化しますし、その変化を楽しみながら、柔軟に対応できる人の方が合っているとは思います。

本間:客観的には今のオープンエイトの状況は 0→1と1→10の両方を経験したい人で、かつ大企業じゃないスピード感を味わいたい人にとっては最高の環境なんじゃないかなと思います。

高松:会社としてはもう0→1というフェーズではないかもしれませんが、今後も新しい事業を創り続けていくので、そういう意味では立ち上げも拡大もその両方をスピード感持ってやっていただけると思います。

本間:やはりベンチャーなので何事もスピード感持ってやっていかないとですよね。

高松:ベンチャーかつ成長市場なので日々状況は変化します。その変化に対応できるスピード感のある人と一緒に働きたいです。そして、将来的には自らが市場の変化を創る経験をしてほしいと思っていますし、オープンエイトであればそれができると確信しています。

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